文人郷

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名 称樋口一葉ゆかりの桜木の宿(ひぐちいちようゆかりのさくらぎのやど)
文人名樋口一葉
紹 介

 樋口一葉(1872~1896)の作品「ゆく雲」の中に、次の一文がある。

 「上杉の隣家は何宗かの御梵刹さまにて、寺内広々と桃桜いろいろ植わたしたれば、此方の二階より見おろすに、雲は棚曳く天上界に似て、腰ごろもの観音さま 濡れ仏にておわします。御肩のあたり、膝のあたり、はらはらと花散りこぼれて・・・・」

 文中の御梵刹がこの浄土宗法真寺で、この濡れ仏は、現在、本堂横に安置されている観音様である。こなたの二階とは、境内のすぐ東隣にあった一葉の家である。

 樋口家は明治9年(1876)4月、この地に移り住み、明治14年までの5年間(一葉4歳~9歳)住んだ。一葉家にとって最も豊かで安定していた時代であった。

 一葉は明治29年11月23日、旧丸山福山町(現西片1-17-8)で短いが輝かしい生涯を閉じた。その直前の初夏、病床で書いた雑記の中で、この幼少期を過ごした家を「桜木の宿」と呼んで懐かしんだ。「桜木の宿」は法真寺に向って左手にあった。

情報提供者

文京区教育委員会

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